米MITが人間を対象に実証した「睡眠中の徐波に同期したピンクノイズ刺激(CLAS)」をWeb Audio APIで再現。
脳波のピークに合わせた極短パルス音で、脳脊髄液(CSF)の老廃物洗い流しリズムを体感・シミュレーションします。
1. 睡眠とグリンパティック系(脳の清掃システム)の仕組み
人間が深いノンレム睡眠(徐波睡眠)に入ると、脳内では約1Hz(1秒に1回)の大きな電気的リズム「徐波(Slow Waves / Slow Oscillations)」が発生します。
この徐波と連動して脳血管の血流が同期して変動し、脳組織の間隙に「脳脊髄液(CSF)」がまるでポンプのようにリズミカルに波打って流れ込みます。
この流れ(グリンパティック系)が、日中に蓄積したアルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドβ」や「タウタンパク質」などの代謝老廃物を洗い流しています。
2. 米MITによる2026年の大発見
MITのローラ・ルイス(Laura Lewis)准教授とジョシュア・レヴィット(Joshua Levitt)氏らのチームは、MRIスキャナ内の健康な被験者(14名)の脳波をリアルタイム監視し、
徐波がピーク(Up-state)に達した瞬間に、ピンポイントで「わずか50ミリ秒(0.05秒)」のピンクノイズを聴かせる実験を行いました。
その結果、脳波の徐波振幅が増強され、これに伴って脳脊髄液(CSF)の拍動・流入流量が顕著に増幅されることが世界で初めてヒトで実証されました。